畳の最高の時期といえばなんといっても表替え、新床にした直後。
ぱーっと明るくなる部屋とすがすがしい香り。なんともいえない満足感です。
畳の新しい色はどのくらい持つのでしょうか?
実は新しい畳の香りや色は日当たりによって違いますが3ヶ月~半年でほとんどあせてしまいます。
畳を新しくした時、直射日光の当たるところに雑誌などを置いておくと2~3日でくっきり焼け型がついてしまします。残念ですよね
・・・なんだかもったいない
と感じる方もいると思います
しかし!
ここからが畳の部屋の醍醐味なのです!
畳がまだ青いときは草が柔らかく、シミやキズがつきやすいんです。
黄色くなってくると草が固くなり、シミ汚れもつきにくくなります。
草の養分が枯れるため、カビも生えにくくなります。
また、上等の畳表でお手入れをきちんとすれば全体に均一な黄色と上品なツヤが出てきます。
それはまさに「黄金色」というにふさわしい美しさです。
この色は人の肌に近い色であるため、リラックス効果もあるといわれています。
畳の値段の違い
畳表の原料である藺草は当然農産物です。
農産物には等級があります。産地や個々の農家さんの製法によっても違いますが、
同じ農家さんの畳表にも「いい選別の藺草で作ったもの」とそうでないものがあります
上等なものもそうでないものも敷き込んだときには一見、きれいな色をしています。
よーく見ると違いがわかるのですが、ぱっと見には「きれいになったなー」と感じます。
その差は数ヶ月たったときに出てきます。
高級品はよい草を選別して使っているため全体にムラなく黄金色になります。
そうでないものは茶色の草が混ざっていて無数の筋になって現れたり、
草が弱いために表皮がはがれてきたり、
焼けても茶色に近い色になります。
繰り返しになりますが畳表は農産物です。
よいものから兼価ものまで幅広いクラスがあります。
お部屋の用途と予算に応じて選んでいただけます。
色の変わらない畳もあります
ダイケンから出ている紙原料の畳表があります。
ダイケン 健やかくん製品
紙でできているため天然の藺草よりはるかに色が長持ちします
表面を樹脂加工しているため紙とは言えそこそこの強度があります
飲食店や旅館、要介護の方の部屋、ペットのいる部屋などにお勧めです。
色留めと発色加工をした「不変色」という畳表もあります。
普通の畳より緑色が濃く、10年は緑色を保ちます。
草に加工しているため藺草が柔らかくなり、表面が擦れ易い欠点があります。
いずれにせよ、客間など出来るだけ長く色を保ちたい部屋は、
カーテンなどの日除けの使用をオススメします。
畳はお客様の求める条件によって材料を選ぶことができます。
迷った時は御相談ください。
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