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畳上生活 河村畳店ブログ

島根県大田市温泉津町の畳店がお届けする畳に関するいろいろ

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組合のホームページ

なんと5年ぶりの記事です。
組合のホームページを修正しました。
組合員さんの店舗は島根県下28店舗。

iタウンページで探すと118店舗上がってきますが、工場と事務所が別に登録されてる店もあるのでもっと少ないはずです。組合を脱退されてもお仕事されているところもあると思いますが、組合に入っているお店が県下28店舗はあまりに少ないのではないでしょうか・・・

お店の形態も様々で、従業員さんを複数雇っているお店から、おやっさんと奥さんだけのお店もあります。後継者がおらず「わしの体が動く間は~」なんてお店が多いですね。
いずれのお店もそれぞれの地域の住まいを支えるべく頑張ってらっしゃいます。

島根県畳組合
http://www.s-tatami.org

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組合のホームページ

なんと5年ぶりの記事です。
組合のホームページを修正しました。
組合員さんの店舗は島根県下28店舗。

iタウンページで探すと118店舗上がってきますが、工場と事務所が別に登録されてる店もあるのでもっと少ないはずです。組合を脱退されてもお仕事されているところもあると思いますが、組合に入っているお店が県下28店舗はあまりに少ないのではないでしょうか・・・

お店の形態も様々で、従業員さんを複数雇っているお店から、おやっさんと奥さんだけのお店もあります。後継者がおらず「わしの体が動く間は~」なんてお店が多いですね。
いずれのお店もそれぞれの地域の住まいを支えるべく頑張ってらっしゃいます。

島根県畳組合
http://www.s-tatami.org

無題

新柄の畳縁で施工しました
いかがでしょうか?

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湿度と"建材としての畳"の特性について

久しぶりの更新です

今回の記事は
普段仕事をしてきて、感覚的に感じていることですので裏付けるデータなどがなくて申し訳ないです

日本の家屋、こと山陰の家屋は湿気による損傷のリスクが付き物です
加えて近年、
①住宅性能の変化
②ライフスタイルの変化
などの要因で湿度に関するトラブルが増えています

①については
住宅の高気密化・・・つまり室内の密閉性が高まったことと建材の変化が挙げられます
従来日本住宅の部屋は密閉が不完全で隙間風が出入りし、
襖や障子などいくらかの通気性がある素材で仕切られていました
ところが近年では冷暖房効率を上げるため、高気密のサッシや断熱材で部屋を囲み
”自然通気”が無くなったため換気扇を設置したりしています

そして建材も土壁、障子、襖、木材の湿気を出し入れすることができる素材から
石膏ボード、壁紙、ドア、フローリングなどで囲まれ、建材が湿度を吸収しにくく変わってきました

湿気には大きく2種類あります
一つは天気予報などでもおなじみの外気の湿気、
もう一つは人が生活することで生じる湿気です
炊事などで発生する湿気、お風呂などの湿気、人体からも常に湿気が放出されています

これらの湿気を湿度の高いときには吸収し、湿度が下がると放出する
吸湿性の素材が住宅から減っているのです

床下についてもバリアフリーに対応するため床高が低くなり通気が悪くなったり、
通気口が少なく湿度がこもりやすくなる住宅を目にします

そして②について
夫婦共働き、あるいは核家族化などで日中家に人がおらず、
窓を開けて換気をする機会が少なくなっています
エアコンの普及で換気の必要が少なくなり、窓を開ける習慣がない人もいます

前置きが長くなりましたが、このようなことで室内の湿度が飽和状態になることが
よくあります
結果、極端な場合は結露やカビの発生を招き、建材の痛みを早めたり、
健康に影響が出たりしてきます

ようやく畳の話です
湿度は部屋の下側にたまる傾向があります
床面にある畳はその湿気を引き受けます
畳の表面は基本的には藺草でできた畳表がついています
この藺草、吸湿性に大変優れています
畳表をほぐして草一本一本の状態にするとよくわかるのですが
湿度の高い時期、工場の床に藺草があるとパンパンに膨らんで
湿気を吸収しています
畳床にも湿気を吸収する力があります
稲わらを原料とした畳床にはかなりの湿気を吸収し、吐き出す力があります
現在主流の建材床(木質ボードと断熱材が原料)にもいくらかの吸湿性がありますが
実は放湿性がやや劣っています

かつては土壁、木、障子襖と協力し部屋の湿気を吸ったり吐いたり、住む人に快適な
湿度にしていた畳ですが
現在では実質吸湿型建材は畳だけという部屋も少なくありません
この状態では畳は部屋の湿気を吸収しきれず、
換気が不十分な状態では湿気を吐き出しきれません
すると充分な水分を含んだ自然素材である畳はカビにとって最高の培地となってしまいます

また、建材床を使用した畳では湿度の負担は畳表に一手にかかることになります
高級品ではありますが稲わらを使用した畳床をおすすめします

また、畳がなくても同じことです
湿気は家屋のわずかな吸湿性の素材に集中し、木部、家具、衣類、布団、紙類などが
累積する湿気の影響を受けてくることになります

これからの時期、梅雨に入ってくると湿度はどんどん上がります
とにかく晴れた日には換気をし、雨の日には窓を開けないこと、
布団を出来るだけ干すこと、
エアコン、扇風機などを利用して住宅の素材から湿気を取り除くことが必要です

最近ではこうしたことを考慮した住宅設計も増えています

健康で快適な住まいを長持ちさせるには住まいの素材を理解し、付き合っていただきたいとおもいます

畳替えが必要な理由

「畳替え」とは
 
お店や地方によって違いますが、この記事では「畳店が行う畳のメンテナンス」=「畳替え」と捉えてください。
畳替えには主に3種類あります
 
「表替え」「裏返し」「新床(しんとこ)」
 
の3つです
 
「表替え」とは・・・
お宅にある畳の表面の畳表が傷んだとき、縫製をほどいて畳表だけ張り替えること
 
同時に畳縁も新しいものに取り換えます
ただし畳床(=畳の芯材)が健全であることが条件です
畳床が傷んでいる場合は、補修するか新床になります
 
「裏返し」とは・・・
お宅にある畳の畳表が傷み始めたころ、縫製をほどいて畳表を裏返して縫いなおすこと
一枚の畳表を両面無駄なく使う方法
 
畳縁も新しいものに取り換えます
畳床が健全であることに加え、畳表の裏側がきれいであることが条件です
一度裏返しをした畳表をもう一度裏返すことはできません
畳そのものをひっくり返すわけではありません
 
「新床」とは・・・
真新しい畳を新調すること
 
新築やリフォームのときか、既存の畳床が傷んでしまっている場合に行います
部屋を採寸し新しい材料を裁断して縫製します
傷んだ畳は処分します
 
このほかに畳を別の場所にもって行き、そのままの材料で寸法直しをする「切り回し」などがあります
 
畳が傷む原因には、摩擦、日焼けの他に、繰り返し踏んだり物を置くことでの圧力、雨漏りや湿気による腐食、シロアリの食害などいろいろあります
上記のように畳は必要に応じて最小限の部材の交換で極力繰り返し使う建材です
普通畳床は、条件が良ければ20年から30年は使えます
畳の寿命は家の構造(湿気対策)や部屋の使用頻度によって長くも短くもなります
 
お宅の畳は傷んでいませんか?
 
よく使う部屋でおよそ5年を過ぎると摩擦によって表皮がはがれたり、日光によって白くもろくなる現象が起こってきます
全体の色は茶色がかってきて、毛羽立ちが靴下や衣服についたり、掃除のたびに大量のささくれが出るようになります
そうなると畳替えをしなくてはなりません
ところが、毎日目にするものは意外と痛みや汚れに気づきにくく、気づいても我慢しがちです
「新築以来何もしていない」
「嫁いでから畳替えをしたことがない」
といった話も良く伺います
また、上敷きや絨毯を敷いて我慢されていたというお宅もよくあります
 
傷んだ畳で暮らすのは不自由ですし気分も良くありません
 
畳替えをすると痛んだ部材を取り換えるだけでなくいろんないいことがあります
 
まずは床面の色が変化することです
青畳のやさしい緑は実にすかすがしい気持ちになります
色合いが日焼けした畳より明るいため、部屋全体が明るくなったように感じます
縁の柄も変えて気分一新しましょう
 
次に畳替えの醍醐味、新しいイグサの香りを楽しめます
田んぼで刈り取られよく乾燥されたイグサのにおいには森林浴と同じような効果があるとされています
さらには植物素材である畳の吸放湿性能、空気清浄力が回復します
(裏返しでは香りや吸着性の回復は期待できません)
 
畳の下の点検もできます
日本の住宅はとかく床下湿気に悩まされます
床下の点検、通風の見直しなどのとてもいい機会になります
 
「思い立ったら畳替え」です
 
畳替えはお正月やお盆、結婚や、法事、親戚が集まる、お客さんをする、など行事にあわせてされる方が多いです
久々の帰郷を青畳で迎えてもらうのはうれしいものです
何気なく生活していると意識しない足元のこと、
ぜひ見つめなおしてください