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畳上生活 河村畳店ブログ

島根県大田市温泉津町の畳店がお届けする畳に関するいろいろ

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畳替えが必要な理由

「畳替え」とは
 
お店や地方によって違いますが、この記事では「畳店が行う畳のメンテナンス」=「畳替え」と捉えてください。
畳替えには主に3種類あります
 
「表替え」「裏返し」「新床(しんとこ)」
 
の3つです
 
「表替え」とは・・・
お宅にある畳の表面の畳表が傷んだとき、縫製をほどいて畳表だけ張り替えること
 
同時に畳縁も新しいものに取り換えます
ただし畳床(=畳の芯材)が健全であることが条件です
畳床が傷んでいる場合は、補修するか新床になります
 
「裏返し」とは・・・
お宅にある畳の畳表が傷み始めたころ、縫製をほどいて畳表を裏返して縫いなおすこと
一枚の畳表を両面無駄なく使う方法
 
畳縁も新しいものに取り換えます
畳床が健全であることに加え、畳表の裏側がきれいであることが条件です
一度裏返しをした畳表をもう一度裏返すことはできません
畳そのものをひっくり返すわけではありません
 
「新床」とは・・・
真新しい畳を新調すること
 
新築やリフォームのときか、既存の畳床が傷んでしまっている場合に行います
部屋を採寸し新しい材料を裁断して縫製します
傷んだ畳は処分します
 
このほかに畳を別の場所にもって行き、そのままの材料で寸法直しをする「切り回し」などがあります
 
畳が傷む原因には、摩擦、日焼けの他に、繰り返し踏んだり物を置くことでの圧力、雨漏りや湿気による腐食、シロアリの食害などいろいろあります
上記のように畳は必要に応じて最小限の部材の交換で極力繰り返し使う建材です
普通畳床は、条件が良ければ20年から30年は使えます
畳の寿命は家の構造(湿気対策)や部屋の使用頻度によって長くも短くもなります
 
お宅の畳は傷んでいませんか?
 
よく使う部屋でおよそ5年を過ぎると摩擦によって表皮がはがれたり、日光によって白くもろくなる現象が起こってきます
全体の色は茶色がかってきて、毛羽立ちが靴下や衣服についたり、掃除のたびに大量のささくれが出るようになります
そうなると畳替えをしなくてはなりません
ところが、毎日目にするものは意外と痛みや汚れに気づきにくく、気づいても我慢しがちです
「新築以来何もしていない」
「嫁いでから畳替えをしたことがない」
といった話も良く伺います
また、上敷きや絨毯を敷いて我慢されていたというお宅もよくあります
 
傷んだ畳で暮らすのは不自由ですし気分も良くありません
 
畳替えをすると痛んだ部材を取り換えるだけでなくいろんないいことがあります
 
まずは床面の色が変化することです
青畳のやさしい緑は実にすかすがしい気持ちになります
色合いが日焼けした畳より明るいため、部屋全体が明るくなったように感じます
縁の柄も変えて気分一新しましょう
 
次に畳替えの醍醐味、新しいイグサの香りを楽しめます
田んぼで刈り取られよく乾燥されたイグサのにおいには森林浴と同じような効果があるとされています
さらには植物素材である畳の吸放湿性能、空気清浄力が回復します
(裏返しでは香りや吸着性の回復は期待できません)
 
畳の下の点検もできます
日本の住宅はとかく床下湿気に悩まされます
床下の点検、通風の見直しなどのとてもいい機会になります
 
「思い立ったら畳替え」です
 
畳替えはお正月やお盆、結婚や、法事、親戚が集まる、お客さんをする、など行事にあわせてされる方が多いです
久々の帰郷を青畳で迎えてもらうのはうれしいものです
何気なく生活していると意識しない足元のこと、
ぜひ見つめなおしてください
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こんにちわ
ようこそおいでくださいました
今回も過去の記事に手入れをしたものを再掲載しています
みなさまのご参考になれば幸いです
4代目 2012/01/26(Thu)17:33:28 編集
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